2004年10月1日に水口町、土山町、甲賀町、甲南町、信楽町の5つの町が合併し甲賀市となりました。まる20年の歳月が流れたいま、甲賀市の人口動態がどのように変化したのか、甲賀市のデータをもとに紹介します。
データは甲賀市が公表しているものを使います。2004年10月と、2024年10月のデータを比較します。
データは次のようになっています。
2004年10月 | 2024年10月 | |
水口 | 39,389 | 40,914 |
土山 | 9,315 | 6,802 |
甲賀 | 11,877 | 9,192 |
甲南 | 20,563 | 20,799 |
信楽 | 14,147 | 10,218 |
各地域を比較したグラフ。

積み上げグラフ。

甲賀市全体を見れば、20年間で7366人減少しています。都市部である水口、甲南は微増です。一方で信楽、甲賀、土山は減少傾向にあり、特に信楽は3,929人減少しています。中山間地域での過疎化が進み、都市部に人口集中しているのが現状です。
人口減少が続けば、山林や田畑は手入れできなくなり、民家は倒壊し集落全体が荒れ果てていきます。わたしたちの先祖が開拓した土地を守ることもまたわたしたちの役割であり、豊富な自然と文化のある集落がなくなってしまうことは甲賀市にとっても大きな損失です。
便利さを求めて人は都市部に集まります。昨今コンパクトシティという概念が叫ばれていますが、不便な地域は消えていくほかないのでしょうか。中山間地域における不便さを改善することも重要ですが、それとは異なる切り口で魅力を発信する必要があるとわたしは考えています。豊かな山林や田畑を整備し、広く知ってもらい、愛してもらうことができれば、そこに魅力を感じる人は多くいるはずです。
いまあるものを最大限活かしきる。この姿勢で知恵を絞ってまいります。みなさんも一緒に考えていただけると嬉しいです。ご意見、ご提案、大歓迎でございますので、お気軽にお伝えください。