地域消防団の諸問題について

報酬額が適切か

わたしは今年度から地域の消防団に入団します。この消防団という組織の存在についてご存知でしょうか? 総務省によると、消防団は非常勤特別職地方公務員に該当し、平の団員であれば年間約3万円の年額報酬が与えられます。

甲賀市の場合は条例で次のように報酬が定めらています。

甲賀市消防団条例より引用

平の団員であれば年間36,500円が支給されます。

みなさんはこの報酬額についてどのように感じますでしょうか。

わたしは地域を守る消防団に対して、もう少し対価を支払っても良いのではないかと思います。その際は年額報酬を引き上げるのではなく、出勤報酬を引き上げ、その貢献度に応じて報酬額が多くなるよう制度の設計が望ましいと考えます。

初任者研修のあり方

新入団員は初任者研修を受けることが奨励されています。まる2日間の日程で行われ、座学と実技を合わせてみっちりと消防の基礎を叩き込まれるそうです。この初任者研修は年に一度しかありません。そしてこの研修を受けなければスキルの面で足でまといとなり、実際の消火活動に参加するのは難しいとのことでした。

2025年度、甲賀市は4/5, 6にこの初任者研修を予定しています。わたしはこの仕事が被り参加が叶わぬ状況でした。せっかくやる気のある新入団員が研修に参加できずに一年を終えるというのはとてももったいないことです。

この件については、市議会議員の福井進さんにご相談したところ、土山地域市民センターの方と繋いでくれ、お隣りの湖南市で行われる初任者研修に参加することができるようになりました。ご尽力いただいた関係者の皆さま、ありがとうございました。

初任者研修を年一度しか開催できないのであれば、日程を一年前に明らかにして、周知徹底する。新入団員の教育システムを研修に依存させず、分団内で実施可能な枠組みを整備する。このような改善が必要なのではないでしょうか。

操法大会の是非

インターネット上で操法大会に対する多数の熱い意見をいただきました。時間面、コスト面の両方で負担が大きく、操法大会を開催することそのものが目的化してしまっているのではないか。概ねそのような意見が多いです。

地域消防がこれから持続していくためには今の時代にあった消防団の在り方を考えなければなりません。なんとなく義務化されたものを行っている状況なのだとすれば、それは変えていかなくてはならない。やっていて楽しく意義深く、技能向上にもつながる、そんな操法大会となればいいし、多くの人が必要ないと感じているのであれば縮小してしまってもよいかもしれません。まずは当事者の方達が闊達に意見をぶつけられる場を作るべきです。

わたしも来年度から1人の消防団員として当事者目線でこの問題に取り組んでまりいます。

滋賀県甲賀市在住。甲賀を日本の希望にするため、過疎地域の活性化や、観光資源の発掘、発信を行う。2025年3月に空き家を改装した泊まれるカフェやわらかそうをオープン。地のものにこだわり、美味しいご飯と温かい空間で地域の人と観光客とをつなぐ。

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